放射線科診断医の仕事は、AI(人工知能)がとってかわるのか?
先日、放射線科を回ってきた初期研修医と話をしていたら、
「放射線科診断の分野は
近い将来AI(人工知能)にとって代わられるから、仕事がなくなるよ。
だから、若い子にはお勧めできないんじゃないかな?
って聞きましたよ。」と言っていた。
この話が本当なら、
「早くAIが発達してほしい!」と
切に願う放射線科診断医は私だけだろうか?
働き始めて、十ウン年。
放射線科診断医を取り巻く状況は日々厳しくなっている。
(のは、私の周りだけ???
いや、そうではないはず)
理由は、CTやMRI等の装置の進歩が目覚ましいから。
例えば、私が働き始めたころ。
(以下、CTの話)
一回の息止めでは、胸部の「肺」全体を取ることが難しい場合が多々あった。
約25秒の息止めをしっかりできる人は健康な人でないと、難しい。
(試してみてね。)
「息をすって~~~。止めてください」
ピロロロロロロ~~~~。
CTで胸部や腹部の撮影をするときの掛け声。
および、撮像の様子。
(おおざっぱだな。。)
しかし、今は一度の息止めで、
胸部はおろか、腹部、そして骨盤部まで、
一度にとれてしまう。
あっという間だ。
(そう。腹部と骨盤部は、別の部位として、以前は扱っていた。。。)
(長い範囲もあっという間)
しかも。
速く撮れるので。
息止めが難しい患者さんでも、それなりの画像がとれるようになった。
つまり、一人の検査で、みる画像が格段に増えた。
(胸腹骨盤部を合わせると、単純CTの場合
約250枚程度の画像を見ることになる)
また。
短時間で一人の検査が終わるので。
一日に検査を行える人数も増えた。
かくして。
放射線科診断医の仕事は
地味に。
着実に。
増えている。
そして。
あまりにも認知度が低いせいか。
放射線科診断医を選ぶ若手医師は。
それほど多くない( ;∀;)
AI(人工知能)の発達を心より、望んでおります。。
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すっごく 愚痴っぽくなりましたが。
AIはどのように放射線科診断医の仕事の肩代わりをしてくれそうか。
次回以降、勝手に考えてみます。